大切な薬なのに、服薬拒否されたら、どう対処しますか?
新型コロナウイルスの恐怖に世界中が怯える事態となっています。
北海道は全国1位の感染者数となり、
鈴木知事が2月28日夕方、
3月19日までの3週間の「緊急事態宣言」を出しました。
特にこの週末の外出を控えるようにとのことですが、
今日、私は遅番の仕事11時~20時)で、これから出かけます。
マスクをし、手洗いうがいを徹底して、目、口、鼻に触らないように気をつけて、感染予防します。
報道では、ウイルスが服や手や髪の毛に付いたとしても、目、口、鼻の粘膜から体内に入らなければ感染することはないということです。
北海道ではすでに公立の小中学校が臨時休校になっていますが、
全国的にもすべての小中高に明日から春休みに入るまで臨時休校とするよう要請されました。
幼いお子さんを抱える共働きや一人親のご家庭は困り果てていらっしゃいます。
このような保護者の皆様への対応もない場合、個々で何とかしなきゃならない現状です。
新型コロナウイルスが終息し、1日も早くいつもの生活が戻ってくることを願いましょう。
皆様もどうか気をつけてお過ごし下さいね。
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【前回の質問】
「レビー小体型認知症の方が、昨日は手をつなげば、歩いて散歩ができたのに、今日はできない時、どう対処しますか?」
レビー小体型認知症の方は、昨日、場合によっては、
ついさっきにはできたことが、できなくなったり、
逆にそのまた翌日は元気にできたりすることがあります。
まるで、別人のようで、びっくりします。
できない時は「昨日はできたのだから、きっとできますよ。」
などの声掛けはNGです!
出来ない時はがんばってもできないのです。
私が働ている老人ホームのご利用者様にもそんな方がいらっしゃいます。
トイレにお連れして、ズボンやリハパンを下す間、立位をとっていただくのもやっとこさ、
移動も車イスという日もあれば、
杖もつかずに歩いていらっしゃる日もあったりします。
なので、調子が良い時と悪い時を記録しておいて、調子が良い時に散歩したり、リハビリをする様に工夫するのが良いです。
【脳血管性認知症について】
脳梗塞や脳出血などの脳血管障害発生により血行が阻害され、阻害部分より先の脳細胞が死滅し、
半身麻痺
言語障害
歩行障害
視力低下
頭痛
めまい
嘔吐
痙攣
呼吸障害
など様々な症状が表れ、 さらに症状の一つとして脳血管性認知症が引き起されます。
また、怖いのは、「隠れ脳梗塞」と言われる、小さな梗塞(微小脳梗塞)により、
自覚なく脳血管性認知症になっている場合です!
アルツハイマー型認知症との混合型も多くみられます。
【脳血管性認知症の初期症状】
脳梗塞や脳出血などの治療が一段落すると、物忘れなどの症状が出始めてきますが、
まさか認知症になったとは、本人も家族も気づかず、発見が遅れることが多々あります。
そして、アルツハイマー型認知症では中期になって出てくる症状が脳血管性認知症では初期のうちからみられます。
・更衣などの簡単な日常動作ができなくなる(失行)
・飲み物が入ったコップがちゃんと見えているのに、逆さに持ち上げてしまう(失認)
・食べ物が皿に残っているのに残してしまう(半側空間無視)
・普通に話しているかのようなのに内容が意味不明だったり、相手の言っていることが理解できない(感覚性失語)
・すべて理解できているのに、自分が話そうとすると話せない(運動性失語)
【脳血管性認知症の中期・後期症状】
病気(脳血管障害)の再発や転倒などの事故を防げれば、急激な悪化を防げます。
ただし、隠れ脳梗塞が無自覚のまま増加し
少しずつ心身の機能が低下していき、
アルツハイマー型認知症に近い経過をとることもあります。
【主な症状に対する家族の対応】
脳血管性認知症では、転倒防止は日常生活で一番大切になってきます。
手すりをつけたり、段差をなくしたり、住環境を整えることが非常に大切です。
また、病気(脳血管障害)の再発を防ぐため、高血圧薬や脳血流改善薬などを継続して服薬できるように協力しましょう。
麻痺や失語症などのリハビリテーションに積極的に取り組めるように協力しましょう。
ただし、やり過ぎは厳禁です。
うまくいかないことに、失望したり、自暴自棄になったりします。
失語や麻痺によるコミュニケーションの障害に介護する方が短期を起こしたりしないようにしましょう。
【食事拒否について】
食事拒否は、すべての認知症の方に起こることがあります。
なんとか食べてもらおうと、強引に勧めたり、理由を聞いたりすると、かえって拒否を強めてしまうので原因と対処の仕方を考えていきます。
食事拒否を起こす原因は…
・食べ物だと認識できていない(失認)
・食べ方がわからなくなっている(先行)
・嚥下障害でむせるのが怖い
・安心で心地よく食事ができる環境ではない
たとえば‥
痛いところがある
入歯が合わない
明るすぎるまたは暗い
食事の姿勢が辛い
便秘している
眠い
テレビがうるさい
家族が騒がしい
対処方法は…
・食べ物だと認識できていないかなという時は
「美味しいごはんですよ。温かいうちに食べましょう」
「ケーキ、美味しそうですね」
とかと声をかけると食べ物と認識できたりします。
・食べ方がわからなくなっているのかなという時は
ゆっくりと一緒に食事をして 「私のまねをしてね」 と食べ方をそっと教えると良いそうです。
また、食器の数が多いと混乱するので、
何品かの料理を1枚の皿に盛り合わせるのも良いです。
・むせるのが怖いのかなという時は
汁物や飲み物にとろみをつけたり、
少しずつ口に入れるように気をつけてあげ、
安心して食事ができるようにやさしく声掛けしてあげましょう。
・安心で心地よく食事ができる環境ではない時は
できるだけ改善して、環境を整えましょう。
このような食事拒否だけではなく、 服薬拒否を起こすことも多々あります。
【今回の質問】
「大切な薬なのに、服薬拒否されたら、どう対処しますか?」
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